【講座】理念を持つということ
2019.10.5
事業を行い経営する上で、その活動の指針を表したものが経営理念ですよね。
経営理念こそが、会社の憲法であるわけです。
会社では、この理念に沿って組織は活動していきます。
これは、個人の活動においても同じようなことが言えます。
私たちは、普段、何かの理念を持ち活動しています。
あまり意識されないこともあるでしょうが、私たちは常に何かを信じて活動しているのです。
例えば、
「人は◯◯◯すべき」
「普通なら◯◯◯なはず」
「◯◯より◯◯が大切」
など、これらは理念と呼ばれるものです。
さて、この理念というものが、私たちが活動する上での軸となるわけですが、
この理念を社会に発信するとどうなるのでしょう?
まず、この理念に共感し、活動を共にしたい人たちが集まってくるでしょう。
その理念を共有し、ひとつのコミュニティができ、これまで一人では成せなかったこともできるようになり、
活動が大きく飛躍していくでしょう。
しかし、それとは逆に、理念を社会に発信することで、一定の人たちには非難されるでしょう。
社会では、一つの正解などありません。
人の数だけ正解がある世界です。
このように伝えると、「世界は一つだ」とこの考えに反感を持つ方もいるでしょう。
「世界の平和が唯一の答えだ」というような意見も多いでしょう。
それも一つの理念なのです。
平和を追求したときに、平和に対する考え方は、人の数だけ答えがあったりするものなのです。
これは、家族の在り方や、家庭内の教育方針などにも近いことでしょう。
答えは、家庭ごとに異なるのです。
その世界の中で、一つの正解を発信することは、多くの賛同を集めるとともに、
多くの反対意見も発生します。
政治の世界も、宗教活動も、全員が賛同できるものではありません。
つまり、世界の全員が納得する理念は存在しないに等しいことなのです。
しかし、私たちが社会に理念を発信し活動するということは、社会の多くの人々を幸せにします。
誰かが活動しなければ、その人々を幸せにできないかもしれないのです。
理念を持ち、活動することは、ときに非常に勇気が必要なものです。
理念を持つことで、人から非難されることもあるでしょう。
しかし、非難を恐れてはいけません。
間違っても、全ての人に賛同されることを求めてはいけないのです。
全ての人に賛同されるもの、つまりそれは「理念を無くす」ことなのです。
勇気を持ち、理念を掲げ活動することで、人を幸せにできるのです。
理解される人に理解を広げていく、ということは、ビジネスだろうが人生だろうが、あらゆる活動の原点です。
ときに正しく理解されないこともあるでしょう。
それでも、発信し続けていくことは重要です。
それは、いつか社会や多くの人々の幸せにつながるのです。
【機械・設備の設計製作、商品開発、新規事業開発、社内研修のご相談は】
モノづくりの機会屋TKNまで
お問い合わせください。
株式会社TKN
https://tkn.jp.net