【講座】考えるべき5つの「力」
2019.6.13
自社の事業を考えるときに、考慮すべき5つの力関係(脅威)があります。
マーケティング用語で、「5Forces」(5フォーシズ)という、基本的な考え方があります。
「売り手」・・・自社から見たときの【仕入先】や【委託先】、事業規模によっては【スタッフ】や【事業資金】など、自社の事業の【リソース】の部分です。
「自社・同業者」・・・外の力から見たときの【自社】、もしくは自社から見たときの【競合他社】の部分です。
「買い手」・・・お客様や、依頼主、市場、マーケットの部分です。
「新規参入」・・・今後、【新規業者】が参入し【競合他社】になりうる脅威の部分です。
「代替品」・・・その商品を利用しない人々が、代わりにどうしているか、何を代わりに利用しているのか、という部分です。
「売り手」の脅威として、その事業を継続するにあたり、間違いなく供給し続けててもらえるのか、というものがあります。
仕入業者が倒産せずに供給し続けてくれるのか、そのパートナーは継続して仕事を行なってくれるのか、
そして、供給されなくなってしまった場合、その事業はどうなってしますのか、
という脅威をあらかじめ考慮しておくことが大切です。
「自社・同業者」の脅威は、分かりやすくライバルとの差別化や、競争優位性の部分です。
「買い手」の脅威は、
その商品はニーズがあるのか?(そもそも売れる商品か?)
購買する経済力はあるか?(その商品を求めるお客様は購入する資金力はあるのか?)
決済方法は適切か?(手形などの支払でも大丈夫なのか?)
その市場は何年続くのか?(スマホケースみたいに1年で古い商品になるものなのかなど)
「新規参入」の脅威は、
その商品が売れたとき、間違いなく「模倣」、真似する者が現れます。
その「新規参入」者に対する、参入障壁(参入するために乗り越えないといけないハードル)は充分高いか?
要するに、すぐ真似されてしまうものなのか?
「代替品」の脅威は、
例えば、
「遊園地に行くこと」に対して言うと「スマホゲームで遊ぶこと」だったり
「コピーをとること」に対して「PDFで保存する」ことだったり
「デジカメ」に対して「スマートフォン」
のような脅威のことです。
この中でも、発展途上の事業ほど、お客様のことや競合他社のことはよく検討されるのですが、他の部分は意外と検討不足になっているケースが多いものです。
しかし、現代のような情報社会においては、最も考慮すべき脅威は、「代替品」かもしれません。
技術や情報処理、情報伝達の発展が目覚しい現代においては、競合との争いばかり眼を向けても、
その市場ごとが無くなってしまうケースが増えてきているようです。
例えば、フィルムのカメラが主流の時代に、デジカメが世に出たとき市場が激変しました。
フィルムの性能を争っていたカメラメーカー各社が、家電メーカーに市場ごと奪われた形です。
その後は、家電メーカーも、スマホに市場を奪われる形になったのは、「代替品」の脅威ですね。
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