会社がつぶれる理由とは何でしょう？

このような問いに対して

「売上が無い」

「客が来ない」

「資金が無い」

という理由がイメージされるのではないでしょうか？

 

確かに、それらは事業の業績を左右する大きな要因です。

しかし、それらは会社がつぶれる直接的な要因ではありません。

 

私は27才の時に会社を廃業させました。

父と経営していた鉄工所なのですが、取引先の不祥事が発覚し、そのあおりを受け

業績が悪化し、売上がゼロの状態に追い込まれました。

 

20人ほどいた社員を全て解雇し、社会保険もやめ、法人格も廃業届を出しました。

手続き上の廃業です。

 

しかし、この時期から、父は一人で事業を継続しました。

私は、心が折れ、サラリーマンに転身しました。

 

当時、売上もなく、客も来ない状態でしたが、父は個人で事業を続けていました。

今、自分で事業を立ち上げてみて、ようやく分かったことがあります。

 

会社がつぶれる理由は、お金ではなく、「心が折れる」ことが理由なのです。

 

そもそも、開業時はお客様がゼロの状態から始まるのです。

何なら、お金も就職先もない人がビジネスを始めるのです。

最初は人脈もありません。

 

では、何があるのか？

それが「気力」ではないでしょうか？

 

会社や事業は、経営者の心が折れたときに、潰れてしまいます。

どのような状況であっても、心が折れなければ、やっていけるのです。

 

経営する方にとって、自身のメンタルは、一番大きなリスク要因なのかもしれません。

そのリスクを管理することこそが、経営にとって最も大切なリスクマネジメントなのでしょう。

 

 

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