事業は、市場のトレンドの変化に注目することが大切でしょう。

近年、時代の移り変わりが激しい中で、一つのニュースですが。

 

ここ数年、環境問題が注目されてきました。

最近では、16歳のグレタさんが、世間を大きく賑わせたことは記憶に新しいでしょう。

 

確かに、環境問題は深刻さが増しているとも言えるでしょう。

放置すれば、大変なことになるのは誰もが気づき始めています。

 

その環境問題のトレンドとして、スターバックスなどがプラスチックストローの廃止を決めました。

マイクロプラスチックの問題です。

マイクロプラスチックと呼ばれる微細なゴミが海などを汚染しているという状況がクローズアップされ、

その対応として、2018年にスターバックスなどがプラスチック製のストローを廃止し、紙製のストローに替えました。

 

そして、その影響で、プラスチックストローのメーカーが破産に追い込まれる危機を迎えているというニュースです。

 

客先から見たときに、プラスチックストローも紙製ストローでも、大きな利便性の差は感じません。

なので、割と多くの企業がその取り組みを始めています。

 

しかし他方、ストローを供給する業者側から見たとき、それは大変大きな問題なのです。

 

プラスチックのストローと紙製ストローでは、そもそも製造する工程も設備も原材料も、全てが異なります。

業種としては、似て全く異なる業態です。

 

すなわちプラスチックストローを製造する業者にとっては、大変大きな死活問題なのです。

ニュースでは、この業者は、それを見越して銀行から資金融資を受ける予定であったようですが、

このニュース後、融資実行の直前になって、銀行から融資が断られたそうです。

 

そして、この業者は大変困難な状況に置かれているという内容でした。

 

まさにこのニュースは時代を反映しているニュースと思われます。

ほんの1年半前に、スターバックスのニュースを皮切りに、プラスチックストローの市場が

大きく衰退し、いずれ無くなってしまうのです。

 

経営者は、このような時代の変化に、いかに対応するかが求められています。

そのためにも、環境の変化で一つの事業が困難になっても、他に会社を守る事業の柱が

あれば、会社や雇用は守られるのです。

 

問題が起こってからでは遅いのです。

私たちは、手が打てる今のうちに、対応していく必要があるでしょう。

 

 

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