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【講座】結果的に詐欺師
2019.8.25

以前いらっしゃったコンサルタントの方のお話です。

 

数年前、フリーランスの知人から、とある事業のグループに誘われ参加しました。

 

この事業グループは、代表者が中国に太い人脈があるということで、

日本から中国に輸出したい商品を

中国の人脈を活用し、販路を開拓する、

という貿易コンサルタントの事業を行っていました。

 

そして、そのコンサルタントの契約者をご紹介する仕事を行う、

紹介エージェントのグループがあったのです。

 

ノルマもなく、ただ中国との貿易に興味のある事業者がいれば紹介する、

というもので、コンサルタント契約を結んだ際には、報酬が支払われるという仕組みでした。

 

その頃、お取引先の企業の方が、たまたま中国に進出する新規の案件があり

調査を始めようとされていたとのことで、ご紹介差し上げたところ

すぐに契約をされました。

 

契約自体は、このコンサルタント会社とクライアント企業の直接契約でした。

 

頭金50万円、月々8万円というコンサルタントフィーを

クライアントがお支払いし、コンサルティングする契約でした。

 

クライアントの方も、

「これは安い」

と喜んでおられました。

 

その契約の後、1年ほど経った頃、クライアントの方から

「あれから何一つ報告がないんだけど、例の件、知ってる?」

とご相談がありました。

 

正直、契約には直接介入してしていないので、

どのような契約内容か分からず、クライアントにお聞きしました。

 

どうやら、契約してから1年間余り、中国でのプロモーション活動の報告がなく

「今やってます」

という、蕎麦屋の出前のような報告が数か月に1度あるような内容だったのです。

 

売れるかどうかはさておき、少なくとも中国での販路開拓を請け負っていたので

何かしらのアクションがあるはずで、その報告があっても良いはずなのです。

 

しかし、この代表者のコンサルタントに直接問いただしても

あいまいな返事だけでした。

 

業を煮やしたクライアントの方が、自社の顧問弁護士を介して

このコンサルタント企業の実態調査を行いました。

 

結果的に、どうやら何ら実態が無く、

中国にもこの企業名義らしき組織もなく

社員もいない企業でした。

 

結局、この弁護士の見解では、

「結果的に詐欺的行為」

という見解になりました。

 

良かれと思いご紹介差し上げたものの、

どうやら、実体のない詐欺まがいの事業であったようでした。

 

このコンサルタントに悪意があったかどうかは分かりません。

 

ただ実態のない中で、

本来スペック的にできないだろう、ということを

さも、できるという触れ込みで

契約をするという事業は

「結果的に詐欺」

というレッテルを張られる恐れがあります。

 

安請け合いや、誇大広告は、悪意の有無は別として

信頼を失います。

 

事業は、プロとして間違いなくできるものを顧客に提供することも大切なことですね。

 

 

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