エステなどサービス業で使われる手法で

｢初回無料キャンペーン｣

があります。

 

この無料キャンペーンは、単純に考えると

客側目線でみると得なものであり

お店目線でみると損するものです。

 

しかし、当然のことながら、お店がただ損をすることはしません。

では、お店にとってどのような得があるのか、あらためて考えてみましょう。

 

エステの集客に例えてみます。

エステなどではバックエンド商品として

高額商品や高額サービスがあります。

 

それらを販売する上で、どのように得なことがあるのか

5つのポイントにまとめてみます。

 

１．プロモーション（認知）の効果

どのような手法をとろうとも、集客には何かしらのプロモーション活動が必要です。

例えば、

・チラシ

・口コミ

・ネット広告

・SNS

・営業

など、様々な方法がありますが、いずれにせよ、

労力かコスト

のいずれかが掛かります。

 

一人のお客様に来ていただく労力とコストはどれくらい掛かっているでしょう？

 

それらのいずれかの方法を用いて集客する労力やコストと

無料キャンペーンで提供する労力とコストと

どちらが得でしょうか？

 

２．お得感の提供

チラシや広告で集客したお客様と

無料キャンペーンで来たお客様と

どちらが得した気持ちになるでしょう？

 

３．サービス内容の認知

言葉や画像など、どれだけの情報を提供しようとも

｢試食｣

には勝てないのです。

実際の体験が何よりも認知してもらう方法です。

｢試食｣して買うお客様と

｢試食｣せずに買うお客様と

どちらが多いでしょう？

 

４．接触頻度の法則

｢単純接触効果｣や｢ザイアンスの法則｣と言いますが

初めて会う人よりも、何度も合う人の方が

単純に信頼度が上がりやすいのです。

 

初めて会った人から、高額な商品を買う確率より

2回目に会った人から、買う確率の方が高いですし

3回目に会った人からの方が、買う確率は高いのです。

 

むやみに会うことが良いというわけではないのですが

会うたびに警戒心は薄らいでいきやすく、信頼度は増しやすいものです。

その中での方が、高額な商品は勧めやすい状況になります。

 

これらのことから、まずは初めて会うという部分の抵抗感を極力無くすことは

お客様が足を運びやすくなり、接触頻度を上げる最初のキッカケとなるのです。

 

さらに、来店されたお客様をリストに加えることができ、

今後のサービスの告知や、

お客様の声を得ることができ

次の集客にもつなげやすい効果が見込まれます。

 

５．費用対効果

エステの無料キャンペーンの場合、

提供するのに掛かるコストは、お店からすると原価です。

しかし、お客様からみると販売価格の金額が無料になるという効果です。

お店から見るコストより、お客様に与える効果が大きくなりやすいのです。

 

以上のことから、無料キャンペーンには

お客様やお店にとっても、比較的メリットになりやすい数多くの効果があるのです。

 

なので、戦略的に無料キャンペーンを活用することは

新規顧客の開拓には効果が出やすい、基本的な方法なのです。