【講座】技術が高いということ
2019.10.2
先日、製造業で破産してしまった会社がありました。
金属加工業で100人ほどの社員を抱える、創業70年の老舗企業です。
技術力も高く、地元の有力な企業でした。
地元の大手家電メーカーからの信頼も厚く、長年取引を継続され、
この企業の売り上げの中で大きなシェアを占めていました。
しかし、近年この大手家電メーカーは生産拠点を海外に移し、その頃から売り上げが減少していったようです。
そこから、海外展開したりしながら巻き返しを図りましたが、売上の減少が改善されることはなかったようです。
また、別の破産した企業は、大学で開発された研究を商品化する目的で立ち上げたベンチャー企業で、
画期的な技術で、装置の超小型化に成功した企業でした。
しかし、高価格なのがネックとなり売り上げが低迷し、破産手続きになったようです。
いずれにせよ、共に高い技術を誇る企業でした。
このことからもお分かりのように、決して技術が高いことと、売れることとは異なるのです。
技術が高いことは、とても素晴らしいことなのです。
その素晴らしい技術が失われることは、大きな損失です。
その技術を社会に提供するとき、考慮すべきは技術ではなく、顧客のベネフィットです。
顧客にとって、その技術により、どのような利益がもたらされるかが大切です。
ものやサービスを売るとき、自社の商品やサービスを見るのではなく、
お客様を見ることが重要なのです。
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