【講座】完璧はありえない!?
2019.6.12
機械の分野では、完璧という状態は存在しえないと言えるでしょう。
まず、「完璧に故障しない」という機械は存在しません。
ほとんどの機械に使用される部品の中に「ベアリング(軸受)」というものがあります。
私たちはこのベアリングを使う際、耐久年数を計算します。
その計算により、大まかな機械の寿命が分かるのですが、このときの数値の信頼度は、決して100%ではありません。
信頼性は、おおよそ90%だと言われています。
また機械を作る上で欠かせないものとして「寸法」というものがあります。
部品の大きさなどを決定する上で欠かせない、この「寸法」ですが、これも完璧というものはありません。
例えば、”1cm(センチメートル)”という大きさの部品を定義しても、実は”1cm”ちょうどの部品のいうのは
物理的に作ることはできないのです。
そこには必ず”寸法公差”という”誤差”が決められており、一定の範囲を許容するように定義づけされます。
このように機械の世界では、”完璧”という世界観ではなく、”許容”という世界観で作られていくのです。
機械の世界も、なんとなく人間の世界と同じような感じがしますね。
人に”完璧さ”を求めるのではなく、”許容する”ことが、うまくいく秘訣かもしれませんね。
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