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【講座】失敗、、、その後
2019.9.29

先日書いた記事の続きなのですが。

父と経営していた会社が廃業し、27才で入社したロボット開発のベンチャー企業でのお話です。

 

僕の設計ミスで、ロボットが動かず大騒動になったのですが、その後見事なチームワークで

数週間で改善策を施し、世界最大のロボットは動いたのでした。

 

しかし、動いたのは動いたのですが、大きな事件が起こったのです。

ロボットプログラムのエラーによって、この巨大ロボットが暴走しだしたのです。

このロボットのアームには、巨大なフォークのようなものがついていて、

借りていた工場の壁を突き破って、ようやく停止したのでした。

 

まるでモビルスーツの大戦のような出来事でした。

 

そんな、てんやわんやの会社で、ある出来事が起こりました。

 

ある日、数人の社員が、1週間ほどの予定で、韓国に出張に出掛けていきました。

副社長と取締役、中堅営業マン、の3名でした。

しかし、この3人が音信不通になったのです。

 

待てど暮らせど、会社に連絡が入らず、また会社からこのメンバーに連絡しても、つながりませんでした。

会社にいた社長はいら立ち、他の役員たちも不安そうな表情でした。

 

その後1か月ほど過ぎたある日、突如として、この3名が帰ってきました。

会社に現れたとき、全員が目を見張り、死者が帰ってきたような目線で見ていました。

 

その日すぐ、役員会議が開かれました。

会議室に社長はじめ役員一同と、この出張メンバーがこもり、徹夜で会議が行われているようでした。

 

その週明けの月曜日、全社朝礼という、全員参加の朝礼がありました。

そこで、退職者がいるということで、挨拶の場が設けられました。

ブラック企業ということもあり、毎月、いや毎週のように退職者と中途入社の挨拶が行われていたので

いつもの光景のように眺めていました。

 

すると、退職者として紹介されたのが、まさかの社長だったのです。

社員一同がざわつきました。

なにかよからぬことが起こったのは間違いなさそうです。

そして、社長が退職の挨拶で、言ったのです。

 

「私は今日限りこの会社を去るが、〇〇副社長には騙されるなよ!〇〇は裏切り者だ!」

と叫んで、去って行ったのです。

 

どうやら、副社長以下、数名で行われた社内クーデターでした。

出張という名目で、副社長含め数名の役員が会社の株式を韓国の企業に売却したようでした。

そして、結果的に社長はじめ、社長派の役員が解雇されたのです。

 

そして、数日後の朝礼で、〇〇副社長が社長就任の挨拶を行っていました。

社員は何が起こったのかよく分からないまま、毎日の業務を行っていました。

 

しかし翌月には、この〇〇副社長はじめクーデターを起こしたメンバーは全員解雇されました。

韓国の企業が実権を確実に握ったところで、裏切り者を切ったのでしょう。

ようするに裏切って味方についた〇〇副社長ですが、社長になったのもつかの間、

また同じように裏切るだろうと、韓国の企業に思われたのでしょう。

 

その後、給与が未払いになったり不安定な情勢となり、僕自身も愛知県にあったこの会社を去り大阪に戻りました。

 

様々な大人の事情を目の当たりにした若かりし日の経験でした。

 

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