【講座】仕事は、しっかりしなくて良い!?
2019.6.15
「しっかりしろ!」
「気のゆるみがないように!」
「きちんと対応するように!」
こんな怒号が連日朝礼で繰り返されると、皆さんはどのように感じるでしょうか?
実は、これは私がサラリーマン時代に勤めていた会社での出来事です。
毎朝の朝礼で、管理職の方々が若手社員を捕まえては、こんこんと1時間ぐらい続く朝礼です。
前日に犯した若手社員のミスを取り上げては長々と叱責し、こんな注意を与えて終わる毎日の風景です。
これで良い仕事ができるでしょうか?
良い商品が生まれるでしょうか?
実際、この会社では、なかなかミスが改善されず、同じようなミスと叱責が繰り返されていました。
もうこの会社の問題点は分かりますよね。
「しっかりしろ!」
と注意を与えるものの、具体的な行動の改善方法がないのです。
若手社員も毎日のように繰り返される叱責にげんなりし、とてもやる気のない状況でした。
起こったミスに対して、犯人を探し、ただただ感情的に責めても何ら意味はありません。
犯人探しと叱責では、ミスの再発は防げません。
起こったミスには、人を責めるよりもまずは原因が何かを明らかにし
1.次に同じミスが発生しないように何を行なうべきか?(発生原因の根絶)
2.そのミスを事前に発見するために何をすれば良いか?(流出の事前防止)
3.そのミスが起こったら、どのように対応するのか?(問題発生時の体制づくり)
この3つは抑えるべきですし、これらに必要なのは具体的な行動です。
決して、
「しっかりしろ!」
では解決しませんし、むしろ
しっかりするより、具体的な行動の方が大切ですね。