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【講座】リスクを負う
2019.7.6

商品開発をするとき、または事業の経営を行なうとき、

「負えるリスク」「負えないリスク」を区別する必要があります。

 

「負えるリスク」は、起こりうる最悪の事態が、破滅するレベルではないものです。

失敗したときの損害となる資金が、責任を負えるレベルかどうかを判断することは基本的に大切です。

 

「負えないリスク」は、むしろ成功したときに、その成功を利用できないリスクです。

新規の事業は、失敗すれば最初にかけた資金ですみます。

成功すれば、資金の追加が必要となりますが、その際の資金が不足してしまうような状況であれば

それは元々「負えないリスク」です。

 

私も過去に勤めていた会社で、ある商品の開発を指示されました。

しかし、その内容を見ると、画期的な開発を目指すところまでは良いのですが、

もしうまくいったときに、

「どうするのだろう?」

と思う内容なのです。

 

例えば、飛行機の技術はライト兄弟が開発したのですが、決して彼らが大きな利益を得たわけではありません。

その後のダグラス社など航空機メーカーが、沢山の貨物を一度に運べる大きな航空機を開発し、

貨物を運ぶサービスを行ったことにより、大きな利益をえたのです。

 

まさに、そんな内容の開発でした。

 

その開発が成功したとき、

 

どのように流通するのか?

どれほどの営業拠点が必要なのか?

どれほどのプロモーション活動が必要なのか?

どれほどの生産体制が必要なのか?

コンセプトを盗まれ、別の方法で代替品を作られないか?

 

どう考えても、その企業の資金力や企業の規模では

「負えないリスク」

でした。

 

結果的には、開発途中で技術的にも困難を極め、無事に頓挫することができたのですが(笑)

 

何はともあれ、せっかく成功しても、その成功を利用できないのであれば致命的です。

 

巷では、

「画期的な開発なんです!」

という話を伺いますが、

「本当に成功したら、本当に事業は回せるの?」

って思ってしまうものも多いです。

 

せっかく画期的なものに挑戦するのでしたら、

「負えないリスク」

は避けたいものですね。

 

 

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