【講座】ブルーオーシャンのリスク
2019.8.19
ブルーオーシャン:競合がほとんどない独占市場
レッドオーシャン:競合の多い競争市場
新規事業の立ち上げの際、まずはブルーオーシャンへの参入を考えるでしょう。
ブルーオーシャンは、競合のない価格競争に巻き込まれない魅力的な市場です。
無策にレッドオーシャンに参入するよりは、賢明な選択となりうるでしょう。
レッドオーシャンの例えでいうと、最近ではコンビニエンスストアなどがそれに当たるでしょう。
レッドオーシャンの中では、競合他社との市場競争が激しくなり、時には価格競争に至ります。
そのような事態になると利益の上がりにくい構図となってしまいます。
対してブルーオーシャンはどうでしょう?
ブルーオーシャンでは競合もなく価格競争もなく事業は安泰のようにも見えます。
しかし、ブルーオーシャンもリスクが無いわけではありません。
ブルーオーシャンの場合、顧客ターゲット層への認知が難しいことがあります。
同業他社がいないため、自社のことを知ってもらえなければ、その商品やサービスも知ってもらえない
リスクがあります。
逆でいうと、レッドオーシャンでは、商品やサービスの説明をしなくても、大筋で
顧客ターゲット層に認知してもらえます。
例えば、「コンビニエンスストア」とお店に書いておけば、何も説明しなくても
お必要なお客様にはどんなお店か伝わるでしょう。
だけど、これが「スペシャルウルトラストア」
とかだったらどうでしょう?
まったくイメージできませんよね。
新しい独自のサービスや画期的な商品は、最初の認知を広めるのが難しいのです。
ある程度社会に競合のある事業の方が、認知をしてもらうという部分においては有利であったりするのです。
競合の存在自体が需要と市場を創るものだったりするのです。
また適度な競争がないと、腐敗を生みだします。
競合がないと進化のスピードが遅くなり、やがてその市場は、全く異なる別の代替品によって奪われてしまうのです。
例えば、相撲協会のような組織はどうでしょう?
競合はありませんが、腐敗してしまうと他のスポーツに市場が奪われてしまう危険があるでしょう。
ブルーオーシャン戦略も戦略ではありますが
レッドオーシャンの中で勝ち残る競争力をもった事業はさらに強いものとなりそうです。
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