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【講座】「もうだめだ」と「まだいける」
2019.7.26

皆さんも

「もうだめだ」

と思うシチュエーションってありませんか?

かくいう僕も

「もうだめだ」

って思うようなシーンが、ときおり訪れます。

 

このようなとき、誰かに相談することも多いでしょう。

でも、相談する相手には気をつけましょう。

 

なぜなら、相談する相手は、みな「正しい」からです。

 

「どうしたらよいですか?」

というこちらの質問に対し、

 

「どうしたら良いと思いますか?」

「もうだめだ」

「まだいける」

 

など聞く相手によって様々な答えが返ってくると思います。

 

さあ、このときどれが正しい答えでしょうか?

結局のところ、全部正解だったりするのです。

 

これまで様々な方から、幾度かご相談を伺うことがありましたが

同じ状況でも、見る角度によって全く異なるように見えるものです。

 

僕も独立して2年ほど経ったあるとき、

「もうだめだ」

というピンチがありました。

売上的にも経済的にも精神的にも、それはそれは辛い時期でした。

 

そのとき何人かの経営者の方に

「どうしたらよいでしょうか?」

と、ご相談させて頂きました。

 

その内のお一方は、

「どうしたいですか?」

という、逆質問でした。

 

(私)「○○○したいです」

(相手)「じゃ、そうしましょう」

 

というコーチング形式のやり取りですね。

自分の中に答えがある、という考え方です。

 

これはこれで、

「たしかに自分はそう思っているよなあ」

と思える答えなのですが、何だか腑に落ちず

結局この時は、解決と思える納得感はありませんでした。

 

別のとある企業の社長に相談したときは、

「あんた、もう無理やで」

と言われました。

「なぜなら・・・」

と延々根拠を並べ、3時間ほどその会社の社長室で

廃業を勧められ、説得されました。

この日の帰り道、さすがに

「もうだめだ」

と思い、事務所をたたみ廃業して、会社員としてやり直そう考えを巡らせていました。

 

そして、その翌日、

また別の会社の社長からお電話が掛かってきたついでに相談に乗ってもらいました。

そのとき言われたのが

「そんなん、大したことと違うやん。

商売が軌道に乗ってきたらすぐ取り返せるやん。

俺の方がもっと悲惨やったで」

とおっしゃっておられました。

 

でも、この言葉を聞いた途端、何か催眠術から覚めたような感覚になりました。

「物事の見方の違いだなあ」

と実感した出来事でした。

 

どの方も、おっしゃって頂いたことは正解なのです。

「結局、どの答えが一番腑に落ちて信じることができるのか?

それが自分の中の正解なんだ」

と気付けたのがこの時です。

 

経営判断は

「もうだめだ」

「まだいける」

のどちらも正解です。

 

経営判断に、たった一つの正解はありません。

経営理念は人の数だけあるのです。

人の幸せも、たった一つの正解などありません。

だからこそ、政党も宗教も国も、たくさんあるのです。

どの政党も宗教も国も間違いなどありません。

何を信じるかが自分の中の正解なのです。

 

でもその後から、事業がようやく軌道に乗り出し、

「あのとき続けていて良かったな」

と今でも思える

思い出話でした。

 

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