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【講座】経営とキャッシュフロー
2019.7.23

自分が一人の経営者として活動してから向き合わされるテーマは

ずばり、「お金」です。

やはり、サラリーマン時代と今の状況では、まるでお金の概念が変化しました。

サラリーマン時代は小遣制でした。

月に5,000円という小遣でしたが、お酒も飲めない、ギャンブルもしない、タバコも吸わないので

特に困ることはありませんでした。

むしろいかに安いものを買えるかが価値であったかのように思います。

 

しかし、そこから40歳を迎え、フリーランスとして活動しだすと、お金の状況が大きく変化しだしました。

 

まずは当然のことながら、これまで安定した給料があったのに、それを失いました。

世のサラリーマンの平均年収よりは、やや上ぐらいの収入であったので、

それを失うインパンクとは結構大きかったです。

 

そして何より当時は全くもって売れていませんでした。

収入が無く、貯金もあっという間に無くなる始末でした。

 

そんな時代を経て、現在はようやく生活に困らない程度にはなりました。

しかし、機械製造業という仕事柄、売れたら売れたで、問題がありました。

資金繰りです。

 

お引き受けする案件が大きくなればなるほど、利益も大きいのですが

立替の運転資金が大きくなっていくのです。

 

また大きな案件ほど、入金までの時間がどんどん大きくなっていくのです。

大きな機械ほど、完成するまでに時間が掛かり、結果的に注文から入金までのサイクルが

1年近く掛かるものもあったりします。

 

しかし、そうなると資金繰りの問題が発生します。

 

単純に、1千万円の機械のご注文を頂き、粗利益が500万円だとしたら、

仕入れが500万円な訳です。

この500万円で仕入れをし、右往左往しながら、1年後に1千万円が入金され、

500万円の利益が入る、

というような資金の流れです。

 

この資金繰りが悪化すると、倒産のリスクがあるのです。

 

倒産とは、赤字だから倒産するというわけではないのです。

むしろ、黒字でも倒産してしまうのです。

 

赤字の会社であっても、資金繰りが問題なければ経営は続けられるのです。

しかし、黒字であっても、資金がショートとすると倒産してしますことがあるのです。

近い将来に利益が出ることが確定しているのにも関わらず、

目の前の支払が出来ないまでに資金がショートすること、

これを黒字倒産と言います。

 

 

製造業のような事業は如実にこのケースが当てはまると思いますが、

これは、大なり小なり、どのような事業でも当てはまることです。

 

もちろん資金繰りのリスクの少ない事業の方が望ましいのですが、

少なからず、資金繰りの観点は大切であるはずです。

 

たまに大きな利益を得たいと言う割には、

運転資金の乏しい経営状態をされている状況を散見しますが、

大きな利益を得ることだけに奔走することよりも

資金繰り、キャッシュフローを健全化するほうが経営は安定するのです。

 

資金繰りできる金額の大きさ=身の丈

の経営かもしれませんね。

 

 

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