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【講座】すごい技術ほど売れない!?
2019.7.5

モノづくりの世界、その中でも機械などの分野では、

「すごい技術」

を崇拝する文化が根付いているように感じます。

 

これはこれで素晴らしいものであり、イノベーションの源泉でもあります。

過去にも大きな功績を挙げてきたのも、「すごい技術」であったことも事実です。

 

しかし、「すごい技術」には落とし穴があるのです。

 

この分野の中で、「鉄工所」、「町工場」に代表される事業形態の多くは

B to B と呼ばれる、企業向けの商材を持つビジネスモデルです。

 

自動車などに代表されるように、B to Cのメーカー向けに提供され

その自動車などの製品に組み込まれる部品となったりするケースが大半です。

 

これらのケースであった場合、

「すごい技術」

はお客様にとっては、リスクがあるのです。

 

もし、

「他社には真似できない、すごい技術」

を採用してもらおうとした場合、

大手企業やその担当者は間違いなく敬遠するでしょう。

 

実際、私も開発担当者であった時代、同じような体験をしました。

 

多くのサプライヤ(供給業者)がセールスに来るのですが、

中には、他社には真似できない画期的な技術を売り込みに来られることがありました。

 

その技術は画期的であるから採用したい思いもあるのですが、

しかし、それ以上に

「もし、この会社がつぶれてしまったら、自社の製品が作れなくなるよなあ」

「ここしかできない商材なら、あとで価格を上げられると交渉できなくて、自社の利益がさがるよな」

「この職人にしかできない技術なら、この職人さんが風引いて休まれると、供給してもらえなくなるな」

という様々な不安が頭をかすめるのです。

 

しかし、これらの内容は、当のサプライヤの方には直接相談しづらい内容です。

万が一のことを考えると、そこにしかできない技術を採用するよりも

「どこでもできる技術を採用しつつ、画期的な商品を開発しよう」

と考えてしまうのです。

 

それが、お客様目線で見た時の商品開発なのです。

商品開発の中でも大手になればなるほど大切なことは

「安定供給」

なのです。

 

「すごい技術」の価値を提供することも大切ですが

「安定供給」の価値を提供することが

お客様の価値になることが多いのです。

 

 

【産業機械・生産設備・省力機械・搬送装置・ロボット】

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